KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読み終わりました。タイで3分の2を読み、日本で残りの3分の1を読みました。



この本、amazonでかなり書評が書かれてあって、アンチ村上とハルキストががつーんと意見を交わしています。そこを読むだけでもかなり面白いw。

私にとって村上春樹とは、「ストーリーの意味がわからない部分があるけど、つい読んでしまう作家」という位置付けです。今回の「多崎つくる」は、村上春樹のファンタジーな部分がほぼ封印され、「ノルウェーの森」のようにひたすら現実的なお話が進んでいきます(それでも非現実的だとアンチは言うw)。

1Q84」なんかは、ファンタジー盛りだくさんな内容で、初めて村上春樹を呼んだ人には敷居が高かったかもしれません。今回の「多崎つくる」は、比較的そういう方にも読みやすいのではないでしょうか。

村上春樹ってどこかでスイッチが入るとかなり大好きになると思うんですけど、そうでない人にとっては、ちょっと辛いかもしれません。私は大好きな作家ですね。