KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

堀監督、驚きの采配が2つあった。

昨日のチャンピオンズリーグ決勝第2戦。堀監督の采配に驚いたことが2つありました。他のサポーターに聞いてみると、やはり同じ部分で驚いたと言うことなので、浦和のことを知っていれば知っているほど、驚かされたようです。

 

1つめのサプライズ


まず先発。私はスタジアムで、電光掲示板を見ておりましたが、宇賀神が先発だと発表されて非常に驚きました。おそらくDFラインは中央の2人に阿部ちゃんとマウリシオ、左に槙野で右に遠藤じゃないかという事前予想でした。

しかしふたを開けてみれば、中央に槙野と阿部ちゃん、左に宇賀神、右に遠藤でした。これは試合後の会見で堀監督が説明しています。

前回の対戦で、我々の左サイドをやられたという話をよくされますけど、個人的な部分でやられたというより、チーム全体の戦い方の上で、ボールへの規制が緩かったことで、最終的にひずみが生じていた、と感じていました。それに対して、ボールの出所をしっかり抑えていこうという考えのもと、今日の戦い方をしました

引用元:アルヒラル戦 試合後公式会見|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE


第1戦は、やたらと左サイドから崩されている印象でしたが、これは堀監督からすると宇賀神が原因ではなく、組織的な守備の問題と捉えたようです。

そして試合が始まってみると、第1戦ではインサイドハーフに入っていた長澤が、興梠と同列か、トップ下のポジションで構えていました。つまり、第1戦でヒラルの7番(アルファラジ)と8番(オタイフ)に自由にボールを持たせてしまったので、長澤でここに蓋をしてしまおうという作戦です。

その布陣が的中し、ヒラルの攻撃は第1戦よりはずいぶん窮屈そうにしていました。宇賀神は後半に交代しました。イエローカードを早々にもらっていたので、そのリスク管理かなと思ったのですが、堀監督は純粋にスタミナ切れのために交代したとしています。

2つめのサプライズ


後半も中盤に入ってきて、そろそろ選手交代はどうするんだろうというタイミングになってきました。堀監督が用意したのは、興梠に代えてズラタン。すごく動きの鈍っていたラファではなく、交代したのは興梠でした。

ズラタンが右のウィングに入り、武藤が左にチェンジします。

そして動きの鈍ったラファは、前線に留まりカウンター要因としてボールが来るのを待っていました。スタンドから見ているとラファ残して大丈夫なのか、動けるのか?と言うくらいに足取りが重かったです。

しかし、88分にそのラファがゴールを決めます。守備の時は比較的緩慢ですが、攻撃のスイッチが入ると、俊足ですし、何とかしてくれそうな選手だと思います。まさに堀監督の采配ずばり。まるで予言者のように試合の流れを読んでいたかのようでした。

交代策については、本当にこの監督はとても評価高くなると思います。ミシャ監督の時は比較的スターティングを固定していたので、今の方が競争が生まれて、より選手に緊張が出ると思います。