KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

【Book】アキラとあきら

池井戸潤の小説は初めて読みました(テレビは下町ロケットとか半沢直樹とかよく見てるんですけども)。終盤に向けての面白さが半端なく、普段は電車だけでしか本を読まないのに、思わず昼休みに読んで読了したくらいです。

アキラとあきら (徳間文庫)

アキラとあきら (徳間文庫)

 

 

発売日が2017年5月17日で、いきなり文庫でのリリースでした。後書きに書いてあるのですが、この小説は、10年ほど前にある文芸雑誌に連載されたものを大幅に加筆・修正して出版した作品だそうです。

主人公は二人。大手の商船会社の経営一族である、階堂家の階堂彬。もう一人は、幼少期に父が経営する、小さな静岡の工場が経営破綻した山崎瑛。この二人を中心に話が進んでいきます。

どこか面白いかというと、最後の融資におけるスキームの部分です。そこに人生が凝縮され、様々な人の思惑が込められ、そして多くの人が救われる内容です。非常に面白い小説でした。