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kharunaの日記

1975年生まれ。サッカーと投資が好きです。村上主義者。さいたま在住。浦和レッズ。医薬品の開発。

【book】LIFE SHIFT

東洋経済の本がAmazonで安くなっていたので、そのうちの一冊、「LIFE SHIHT」を読んでみました。ロンドン・ビジネススクールの教授が書いたものです。10月21日に出版された本なので新しくて、内容もかなり現在に沿ったものになっています。

 


かなり面白かったです。実は最近自分が考えていたことと、とてもリンクする内容で、示唆に富んでおり、読み応えのある本でした。自分が考えていたことというのは、割と先の将来のこと。

(以下、自分の、頭の中でのやりとり)

・40歳になってからふと社会人になって約20年で、60歳を退職する年齢とするとちょうど折り返しか。ちょっと待てよ、今や日本人の平均寿命は80歳を超えており、100歳人口も増えているな。
・あれ?ということは退職してからもずいぶんと長いこと人生って続くんだな。これって60歳以降のことを今から計画しておくことって結構大事なんじゃないかな(←自分が早く死ぬことはあまり考えていない)。
・会社って、仕事ってなかなか大変だけど、60歳が来て退職するとすんなり止めることになるのかな。そう考えると今やっている仕事は貴重に思えてくるな。

(以上、自分の中でのやりとり、おしまい)

そんなことを考えていた時のこの本でした。この本は、まさに人類の平均寿命が延びており、今までの

大学卒業→社会人で60歳まで→老後

と言う単純な3ステージは成り立たなくなるんじゃないかという想定で話が展開されていきます。つまりは、60歳までに積み立てた年金だけだと、生活はできるかも知れないけども何か自分でアクションを起こせる人の方がこれからの時代に合っているのではないかという話です。

本の中では、過去のデータを参照するとおよそ10年で2〜3歳平均寿命が延びている。これが継続すると1957年生まれは89〜94歳、1977年生まれは98〜100歳、1997年生まれだと101〜102歳が平均寿命になります。私は1975年生まれですので、このまま行くと100歳まで生きるかも知れません。と言うことは、再雇用で65歳まで働いたとしても35年もリタイヤの時間があります。だいぶん長いですね(笑)。

これがいわゆる3ステージで人生が歩めなくなっている理由になっています。今の平均寿命を見るのではなくて、我々の世代では平均寿命が予想で何歳になっているのかを考えなければ行けません。

この本では、1945年生まれのジャック、1971年生まれのジミー、1998年生まれのジェーンを例に挙げて、それぞれのライフプランを考えています。1945年生まれのジャックはいわゆる3ステージにハマる世代なので、そのままの計画通り人生を送れば良いと書いてあります。

1971年生まれのジミーから、少々「3ステージプラン」が成立しなくなってきていることが本書では書かれています。この本では、以下の4つに絞ってライフプランを考えていこうと書いてあります。

  • 老後の生活資金をどれくらい確保したいか
  • 貯蓄や投資の利回りはどれくらいか?
  • 勤労時代に所得がどれくらいのペースで伸びるか?
  • 何歳で引退時代に入りたいか?


1945年生まれのジャックは、後続世代も多く、年金も確保でき、非常に3ステージプランがうまくいきます。1971年生まれのジミーは後続世代が少なくなり、年金の減少が考えられます。ジャックと同じ3ステージプランを考えていると、意外と老後の生活資金が少ないと言うことに気づきます。

本書では、65歳の引退を70歳にするとどうなるだろう?と疑問を投げています。実際にどこの国でも昔に比べると64歳以上の労働参加率が増えているそうです。アメリカでは1984年では6人に1人の労働参加率だったのが2011年では4人に1人に増えています。引退年齢を70歳にすると引退生活が20年から15年に減り、現役時に行う貯蓄は17%から13%に減らせます。かなり楽になりますね。

さらに面白いのが、ジミーの場合、2016年の段階で45歳です。ここからさらに自分に投資するとその後の人生が変わってくるとかいています。1998年生まれのジェーンなどは、20代はエクスプローラーとして海外を放浪し、人的ネットワークや見聞を広げることが大事であると書いています。

一つ一つ書いていると非常に長くなりますが、大変示唆に富んだ良書です。作者のリンダ・グラットン先生は世界でも評価が高いです。少し分厚いですが、ぜひ通勤時間などに読んでみて下さい。