KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

トヨタ、米ウーバーに出資

今日の日経夕刊は面白い記事が多かったです。一面は「トヨタ、米ウーバーに出資」でした。え?自動車を売る会社が、配車アプリの会社に出資?と思いました。配車サービスってどちらかというとトヨタと敵対するものかと思っていたからです。

世界の自動車大手が配車アプリを手掛ける新興企業と相次いで提携する。トヨタ自動車は25日、業界最大手の米ウーバーテクノロジーズと資本・業務提携すると発表した。独フォルクスワーゲン(VW)もイスラエル企業に3億ドル(約330億円)出資することを明らかにした。米国などで車を所有せずに利用する流れが強まる可能性があり、自動車メーカーは対応を迫られている。提携を通じ、新事業の創出などにつなげる。
トヨタ、米ウーバーに出資 車大手、配車アプリに急接近 VWはイスラエル社 :日本経済新聞


日本ではウーバーテクノロジーズは規制のため広まっていませんが、米国ではとても便利なサービスとして普及しているようです。少し前にドイツに行ったのですが、フォルクスワーゲンが幅をきかせる国でもウーバーはあまり普及していませんでした。ドイツも規制をかけているようです。

日本もドイツも自動車立国なので、政治家への圧力がかけやすいのでしょうか。米国も自動車会社はありますが、こういう便利なサービスって既存の業界を脅かしてもすぐに普及しますよね。すごいなと思います。

トヨタの出資額は数十億円程度なので、正直なところ、全然気合いの入っていない出資にも思えるのですが、それでも手をつけておこうという気持ちが感じられます。どういうところで収益化するのだろうと新聞を読み進めてみると、どうやらリースで配車する人(運転する人)にトヨタの車を使ってもらおうという思惑があるようです。

一見敵対かと思いきや、そんなことはないんだなぁと感心するニュースでした。