KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

池上彰さんの新聞ネット活用術

今朝の日経新聞池上彰さんの「私のメディア活用術~情報を取捨選択するために 」というコラムが掲載されています。内容は、新聞だけ、ネットだけに偏らず、どちらも使いこなしましょうという論調です。

www.nikkei.com

個人的に新聞大好きな人間なので、毎朝新聞は読んでいます。嫁さんの職業柄、日経新聞を読むので、紙面版は嫁さんが持っていき、僕はiPadで電子版を読んでいます。アプリも紙面タイプのものですので、紙の新聞とほぼ同じですね。

池上さんの新聞への思いが感じられる内容となっています。引用しますと、

たとえば私は毎朝、全国紙と地方紙など計8紙に目を通しています。でも時間は20分程度。昨日、何が起きたのか、各紙がどんな視点で記事を載せているかを確認するためです。そこで終わらず、毎晩1時間程度、気になった朝刊の記事を読み直します。重要な記事は切り抜いて、テーマごとに保存しています。
私のメディア活用術~情報を取捨選択するために  :日本経済新聞


計8紙ってまた多いですね。しかもそれを20分で読みます、と。僕も日経新聞日経産業新聞日経MJで3紙読んでます(日経に偏りすぎですね・・)。40分くらいで読み終わりますかね。


最近はネットの普及によって、紙の新聞が前ほどには読まれなくなりましたが、米国では地方新聞社が次々に倒産した結果、議会や行政の問題点を追及する記者がいなくなり、汚職が増えてしまったという指摘があります。選挙の投票率も下がりました。新聞は、民主主義のインフラの役割を果たしているのだということを、新聞がなくなって初めて気づくのです。
私のメディア活用術~情報を取捨選択するために  :日本経済新聞


議会でどういう発言が行われているのか、またその発言にどういう意味があるのか、記者は新聞を通して教えてくれます。逆にこういう人がいないと、議会で適当な発言をしていても誰も何も言わないわけです。議員も発言に気合が入らないですよね。サッカーでもそうですけど、やはり「見られている」というのは人間にとっていい緊張感をもたらすのだと思います。

事故の影響が心配になって、ネットで「原発 危険」と検索すると、健康被害を及ぼす恐れがある放射線に関する情報を瞬時に集めることができます。一方で「原発 安全」と検索すれば、心配しすぎる必要はないという情報が、これまた大量に集まります。キーワード次第で、集まる情報が決まってしまうのです。
私のメディア活用術~情報を取捨選択するために  :日本経済新聞


ネットは、特定の記事を調べていくのにすぐれていると思いますが、「気づき」をもたらしてくれるのはやはり新聞だと思います。どうか、世界で新聞が廃れませんように。そして、新聞記者の皆さんには新聞に誇りをもってお仕事してほしいと思います。いつも良質な記事をありがとうございます。