財政に関しては、筆者が長年主張しているように、正確な数字で論じなければならない。一見すると、日本はただならぬ問題を抱えているようにみえる。資金循環統計によれば、日本の政府債務残高はグロス(総額)でみると1177兆円で、国内総生産(GDP)の約243%に相当する。だがこの数字は、問題の実態を理解するうえでは、2つの理由から適切ではない。
財政問題 成長で解決可能 円安、近く輸出に着火 デビッド・ワインシュタインコロンビア大学教授 :日本経済新聞
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ワインシュタイン教授の論点としては、
- 日本の借金が多いと言うがどれほどのものか
- 円安、低金利は日本の経済にどう影響するか
と言うことに絞って書かれています。個人的に、日本の大きな問題として、少子高齢化と財政問題は本当に根が深いなと感じているので、そこまで借金は多くないんだという論点は読んでいて軽い驚きでした(逆に楽観的すぎると批判もあるようですが)。
黒田総裁が着任してから、為替は大きく円安方向に触れましたが、まだ貿易の恩恵は限定的です。ただ、徐々に日本の製品、部品を使おうという気配が出てきそうでもあります。2015年は原油安と、円安で国内の良いニュースが出てくるんじゃないかと考えております。安倍首相、今年もよろしくお願い申し上げます。